浅田次郎 「わたしはこうして作家になりました」

神の定めた才能っていうのは 人間の力で克服できるはずだと信じている 「浅田次郎」というペンネームの由来をご存知だろうか。  少年時代より小説家を志し、13歳で『小説ジュニア』に初投稿。以来、ありとあらゆる新人賞に投稿し続けたこの人が、30歳にして始めて「群像新人賞」の予選だけは通過した、その作品の主人公の名前こそ実は「浅田次郎」。 「ただね、誤解される向きがあるんですけれど、落ち続け…

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岩井志麻子 「わたしはこうして作家になりました」

私の転機はいつも必ず天使じゃなくて、 鬼の顔をしてやってきました  (前略)  なにげに書いて送った短編が「小説ジュニア」で佳作に入選したのは高1の時だった。この時の賞金3万円。以来「懸賞に応募するような気持ちで」投稿し続けるようになる。  作家になろうなんて大それた気持ちはなかった。集英社の編集部から「直接原稿を見てあげましょう」と声をかけてもらった時でさえ「年上の文通相手ができた…

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いしいしんじ 「わたしはこうして作家になりました」

「何でもできる」と思っていた自分が 「これしかできない」と気がついた (前略)  変なかっこうで出勤してもむしろ歓迎された。丸坊主にすれば「次は金髪にしろ」と言われる。「いしいみたいなヘンな社員がいるうちの会社に来ませんか」。要は広告塔だ。そんなわけで入社2年め、アフリカ東海岸にシーラカンスを釣りにゆく旅にでかけ、その旅の絵日記をお土産代わりにコピーしてまわりに配ったところ、会社が10…

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デビューのためのイメージトレーニング

第96回(2003年)文學界新人賞を受賞して デビューした絲山秋子が、エッセイ『絲的メイソウ』で デビュー前におもしろいイメージトレーニングを していたことを披露。 イメージトレーニングがどれくらい効くのかはわかりませんが 執筆の息抜きに、本屋でお遊びするのもいいのではないでしょうか。  筆名が出来てからやったことは書店でのイメージトレーニングだった。デビュー前の私は、書…

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三度目の正直? 松尾由美

 そもそも、小説家・松尾由美(出世時の本名。現在はペンネーム)なる人物はいつデビューしたのか。  もし訊かれれば、一九九一年、短編「バルーン・タウンの殺人」でハヤカワSFコンテストに入選した時――と答えることにしている。つまり今年が十五周年。長いような短いような、いろいろあったようななかったような。  いとはいえ、ほかの答え方もある。たとえばデビューというのを「その名前で商業出版の雑誌に原稿…

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加納朋子のデビュー話

加納朋子は第3回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。 『本格ミステリー・ワールド 2007』の 「女たちのミステリー鼎談」で 柴田よしきと篠田真由美と対談し デビューするまでを語っています。 加納 (前略)短大を卒業して就職したんですね。そのまま三年経って、そろそろ仕事にも慣れて余裕が出てきたころ、社販で思い切ってワープロを買ったんです。ちょうどラップトップ型が出たばかりで高かったん…

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篠田真由美のデビュー話

篠田真由美は第2回鮎川哲也賞の最終候補まで残りデビュー。 『本格ミステリー・ワールド 2007』の 「女たちのミステリー鼎談」で 柴田よしきと加納朋子と対談し デビューするまでを語っています。 対談前半に柴田よしきの爆笑デビュー秘話があり それから続いています。 篠田 私はそんなにおもしろいことはなくて(笑)、ミステリーに対する興味も薄くて、二十代三十代にはファンタジー…

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柴田よしきのデビュー話

柴田よしきは第15回横溝正史ミステリ大賞受賞作家です。 『本格ミステリー・ワールド 2007』の 「女たちのミステリー鼎談」で 篠田真由美と加納朋子と対談し デビューするまでを語っています。 柴田 私は実は、最初は純文学小説を目指していたんです。でも、自分でこれは向いてないな、と一度はあきらめたんです。 篠田 ええっ!? てっきり、ずっとミステリー一本だと思ってた。 …

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麻見和史のデビュー話

麻見和史は第16回鮎川哲也賞受賞作家です。 「本格ミステリー・ワールド2007」の 「2006年新人対談」で 二階堂黎人、鏑木蓮(第52回江戸川乱歩賞受賞)と対談し デビューするまでを語っています。 麻見 先ほどもお話しましたが、かなり迷走していた時代がありまして、大学を出てからは芝居の脚本なんかを書いていました。ただ、脚本って、演出家に渡したあとは現場でどんどん変わっていって…

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鏑木蓮のデビュー話

鏑木連は第52回江戸川乱歩賞受賞作家です。 「本格ミステリー・ワールド 2007」の 「2006年新人対談」という 二階堂黎人と麻見和史(第16回鮎川哲也賞受賞)との対談で デビューするまでを語っています。 二階堂 そこからどういった経緯で、それぞれ、この賞に応募されたんでしょうか。 鏑木 最初は「オール読物」、「小説推理」といったミステリーの新人賞、それからこれはミステ…

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