2016年09月13日

書評 第14回「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉 『何様ですか?』

第14回(2015年)「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉
『何様ですか?』 枝松 蛍

人間嫌い美和、美和に惹かれつつも告白する勇気のない戸塚原、ポジティブ元気少女の穂乃果の独白で語る学園群像劇。

それぞれが一貫した視点で世の中、学校、クラスを俯瞰しているのに惹かれます。美和のシニカルで人を見下した物言いも、謙遜しながらも「私私私」と言い続ける穂乃果も、内気で兄への手紙を綴るのが唯一心を開く戸塚原の観察も、それぞれがおもしろく、サクサク読みつつ先が気になり、状況をうまく補完し合っています。

また穂乃果にまとわりついていた平凡な少女・安子の役割とキャラクターのうまさ。彼女を作り出したからこそ、この小説はうまく回っています。

最後のどんでん返しはありえないですが、「このミス!」大賞なら許される展開でしょう。

唯一物語からとりこぼされてしまった渡瀬理事長が気になります。ラストで、理事長に対する穂乃果の本音をぶつけるべきだったのでは?



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2016年05月07日

第59回群像新人文学賞 受賞作&選評

第59回(2016年)群像新人文学賞受賞作と選評が掲載された「群像」2016年6月号が発売されました。

次回、応募される方は目を通しておくといいでしょう。

群像新人文学賞のページはこちらです。

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2015年06月12日

第22回日本ホラー小説大賞・第35回横溝正史ミステリ大賞 選評

第22回(2015年)日本ホラー小説大賞と第35回(2015年)横溝正史ミステリ大賞の選評が掲載された「小説 野性時代」第140号(2015年7月号)が発売されました。

次回、応募される方は目を通しておいてください。

日本ホラー小説大賞のページはこちらです。

横溝正史ミステリ大賞のページはこちらです。

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