2007年07月20日

小説の小技

小説のタイトルのつけ方、書き出しなど、小説創作に関する書籍をご紹介します。


一度読んだら忘れられない題名――ぐっとくる題名にまつわるコラム。中公新書クラレからの増補版です。「題名と邦題」「インターネットの手法」「連載の題名が決まるまで」「我々には『言葉』が足りない」を新たに所収。増補分は小説にはあまり関係ありません。
著者は第92回文學界新人賞でデビューし、『猛スピードで母は』で芥川賞を受賞した長嶋有です。
名タイトルのつけ方を、「ゲゲゲの鬼太郎」「部屋とYシャツと私」など、文学、マンガ、映画、音楽などの実例を元に解説しています。
くだけた文章で綴っていますが、助詞や一文字の使い方で印象がかわったり、無関係な言葉を並べて二物衝撃を起こしたりと、言葉に関する考察は、やはり鋭い。
タイトルの悪さは選考会でもたびたび話題になります。センスのいいタイトルは「読んでみよう」という気持ちを起こさせます。小さな技巧ですが、大きな武器になります。



小説の書き出しから見える、小説全般の手応えや作品解説に
ページの大半が割かれています。というのは名作はやはり
書き出しも名文であり、書き出しと内容が呼応しているからです。
しかし、ユーモア、異変の兆し、風景、都市、アフォリズム、
手紙、感情、人物紹介、会話など
ジャンル別の書き出し紹介としても読めます。
用例は文学が多いのですが、都市、手紙、会話などは
エンターテインメント、ミステリー、ホラーなど
ほかのジャンルでも有効な書き出しです。
一段上のテクニックを勉強したい人におススメです。



小説、マンガ、シナリオ、ゲームなどのジャンルにこだわらず
ストーリーの作り方を学ぶ、ユニークな創作指南書。
ストーリー作りのため、36の演習をこなします。
ストーリーを作るということはどんなことなのか、から始まり
アイデアの出し方を5W1Hだけではなく
さまざまな面から考える演習です。
特にストーリーを練るために、時系列、登場人物の行動、伏線、
世界を交錯させる方法など、様々な方面からアプローチ。
複雑な小説をわかりやすく作り上げます。
ストーリーをよりおもしろくするためのガジェットとして
キャラクターや物語の舞台、物語世界背景から考えるなど
さらに立体的な物語を構築します。
本書を参考に常にストーリーを考えるクセをつけ
おもしろい小説を作り上げたい。



青春小説、ミステリ、SF、恋愛小説、ファンタジー、
神話からの転用、ライトノベルなど、エンタメ小説の
細かなジャンル100について解説、図解した労作。
ほぼ見開き2ページで1つなので軽めな内容。
ややライトノベル寄りですが、ジャンルミックスの今、
エンタメ小説であれば読んでおいて損はありません。
ダ・ヴィンチ文学賞、ボイルドエッグズ新人賞、
坊っちゃん文学賞、小説すばる新人賞、ポプラ社小説新人賞、
日本ラブストーリー大賞、小学館文庫小説賞など
若い読者層の新人賞を狙う人には参考になるでしょう。
ジャンルの正道を学び、味つけや編集、ミックスなどで、
オリジナリティを目指しましょう。



作家になるための参考書
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posted by かつき at 13:06| 作家になるための参考書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする