2016年第1期ゲンロン 大森望 SF創作講座の講義録。40名の受講生に対し、月に一度現役の人気作家のSF講座、課題(梗概の提出)、講評などが行われ、それらは成績、人気も含めてすべてネット公開されています。
東浩紀、長谷敏司、冲方丁、藤井太洋、宮内悠介、法月綸太郎、新井素子、円城塔、小川一水、山田正紀らが自分の執筆スタイルを中心に、「SFとは何か」を紐解いていきます。
大森望との対話形式なので、話の流れが落ち着かないこともありますが、SFの歴史やエポック的な作品、現代に求められるSF、SF作家としてどうデビューし、どう生き残っていくかなど、多岐に渡ります。アプリや新しいツールをどんどん使いこなしていく藤井太洋には、刺激を受けるでしょう。円城塔の文体論も作家を目指す人には読んでほしい。
毎回、課題が出され、受講生は梗概を提出します。梗概がどれだけ大切かも本書を読むとわかります。他ジャンル志望者でも、梗概の書き方がわからない人には参考になります。
基本的な小説の書き方は他の小説指南書が必要ですが、SF作家を目指している人は必読です。
●作家になるための参考書●













