「カメルーンの青い魚」 町田そのこ
| 今回の女による女のためのR-18文学賞はレベルが高い。文章力、物語性ともに読ませる筆力のある受賞者が並びました。 大賞受賞作は、冒頭の一行からうまい。グッと物語に引き込まれました。他にも、幼馴染のりゅうちゃんは師匠のタナベさんと「同じ匂い」がし、それが「よくねえもの」という件、メダカを川に放そうとするが思い留まる場面など、テンポのよさと相まって印象深く描き出しています。 しかも後半のどんでん返しで、物語の世界が全くちがったものに見えてきます。 小説が閉じてからもいろいろと想像させる、さっちゃんと啓太の生活。物語を読む楽しさ、切なさを楽しみました。 |
📖 「yomyom」 2016年 6 月号
