「くたばれ地下アイドル」 小林早代子
| 秋葉原などでライブを中心に活動している地下アイドルというのを初めて知りました。ご当地アイドルや、インディーズバンドなどとはまた別の世界であり、新鮮に感じられました。 進学校に進学したものの、自分の立ち位置を決められずにいる「わたし」の違和感から、同じ中学から来たたった一人の内田くんとの距離が縮まるのもいい。 彼が地下アイドルになって、ブログのネタのために、ことごとく写真を撮りまくるのもリアル感があり、ちょっと笑ってしまう。 地下アイドルの裏側まで自然な流れで描き、主人公の女子高校生がそこに何かを託したくなる、よくわからない心理状態にまで陥ってしまうのもいいですし、ラストのぶつ切りも活きています。 キライなのにスキでもあり、どうでもいいのにこだわってしまう。10代の気持ちをうまく小説に昇華しました。 |