デビュー後も活躍できるかどうかが重要ということを
「新人賞を選ぶ」で書きましたが、ほかの選択もあります。
それは受賞作のレベルが一時的にダウンしている新人賞を
選ぶことです。
新人賞の歴史も長く、大御所といわれる作家が
デビューした新人賞にもかかわらず
ここ2、3年、受賞者が活躍していない、
あるいは「これは!」と思うような受賞作がない新人賞があります。
たまたまそうなってしまうこともあるでしょう。
しかしレベルダウンするには、それなりの理由があります。
まずは新人賞、あるいはバックについている文芸誌が
時流から外れてしまい、本好きの人の関心が薄れてしまうのが
原因のひとつです。
小説が好きだから小説を書く人が多いので
人気がなくなった文芸誌は難しいでしょう。
新人賞そのものの人気が出ない、というのも理由もあります。
宣伝が足りなかったり、ネームバリューがない新人賞は
応募作が少ない傾向があります。
また、同じジャンルの中で、他の新人賞から人気作家が出ると
そちらに応募が殺到するので
ほかの新人賞への応募が少なくなります。
これらの新人賞は応募数も少ないので
ライバルが少ないと言えます。
選考委員や編集部として
選考や受賞のレベルは落していないのでしょうけれど
明らかにレベルが落ちていることがあります。
このような、人気がなく、ライバルが少なく、
受賞作のレベルが一時的にダウンしている新人賞は狙い目です。
ある年、パッと大型新人作家が登場することもあるので
ここでは具体的な新人賞を挙げませんが
それぞれの新人賞の受賞の傾向と対策には書いていますので
そちらを参考にしてみてください。
●作家になる方法●






