それは絶対評価と相対評価です。
絶対評価は、テーマ、構成力、表現力、人物造形力、
ストーリーテリングといった作品そのものの力、
そして小説家としての素質、将来性、オリジナリティといった
個人の力が評価されます。
第一次選考では絶対評価されます。
新人賞によりますが、第二次選考では、
その編集部としての考え方を取り入れた絶対評価がなされます。
第三次あるいは最終選考では、絶対評価と相対評価で評価されます。
選考委員や編集者がどこまで意識しているかはわかりませんが
「このなかで一番はどれだ?」と選ばれることもあります。
少なくとも、他の候補作と比べられるのは必須ですね。
例えば、同じ候補者の中で去年も選ばれた人がいたら
「成長したね」など評価が上がることもでてくるでしょう。
その他、編集部の内部事情もあります。
そのような不測の事態のなかでも、どうやったら新人賞をとれるか?
もうこれは、どんな条件の最終選考になろうとも
それらを凌ぐ、絶対評価での高評価をとれる作品を
書き上げることだけです。
誰がなんと言おうと圧倒的な強さ、個性を持った作品です。
これは、たった一人で、その小説家が学び、
身につけたものだと思います。
もちろんきっかけはいろいろでしょう。
読書であったり、小説の創作教室に通うことであったり
書評を誰かに読んでもらったりすることだったり。
どんな方法であれ、学び、成長するのは書き手の力です。
絶対的な力、情熱、個性をもった作品を書き上げれば
どんな新人賞選考も怖くはないのです。
●新人賞のとり方●





