「ハロー、災厄」 こざわたまこ
生まれつき小さな障害を持ったために この村から出られない、地味な野口が実はヤリマンであり、 そんな彼女に徐々に惹かれていく語り手の男子高校生。 ありきたりの設定がつまらない。 町とは名ばかりの村社会の閉塞感、 持て余す青春のパワー、 だらだらと過ぎていく日々。 しかし、なぜ野口が災厄なのか、いまひとつ 伝わりにくく感じられました。 それはたぶん、野口の魅力が伝わってこないからでしょう。 ただ文章はよく作りこまれています。 特に冒頭の1行は効いています。 閉塞感と鬱屈、行き場のない生きる情熱を リズム感のある文章で紡いでいます。 少々、自分に酔っている部分もありますが 何かを持っている書き手です。 いつか文章をコントロールできるようになる予感がします。 |