「金江のおばさん」 深沢 潮
| 応募内容が女性のための官能小説から 女性の感性を活かした小説」へと変わった1回目の選考です。 大賞をとったこの作品は、在日朝鮮人の女性を主人公に 彼女が在日のなかで朝鮮人・韓国人の「お見合いおばさん」として 生きてきた人生が簡潔に描かれます。 書き手の年齢層がグッと上がった気がします。 学校や仕事ばかりではなく結婚でもハードルが高い在日の方々の 苦労と心労が淡々と繰り広げられます。 結婚相手に望むことは親も子も、日本人と変わりません。 親と子、そしてその仲介役、いろんな立場の人の気持ちに 共感できる作品に仕上げています。 在日ではなくても、朝鮮と韓国の見えないラインには 頷けますし、名前と職業に嫌がる女性の気持ちも わからないでもない。 親は子どもの幸せを願うのは、日本人も在日も変わりません。 人の幸せを願う金江のおばさんと夫の鉄男さんですが、 その二人の子どもがあまり幸せではないのも 人生の皮肉を思わずにはいられません。 だからこそ金江のおばさんの、相談に来る親子への言葉が重い。 |
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