ミステリーの参考書

ミステリーの書き方を中心に、警察関連の参考資料もご紹介しています。


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ストーリー作り、トリック作り、キャラクター作り、文章表現、取材や情報収集、新人賞受賞について書かれたミステリー小説指南書です。
本書は主に、新人賞応募作に求められる「新鮮さ」や「読んだことのない物語(トリック)」を書くためのテクニックと、小説初心者が犯しがちな間違いについて具体例を挙げて、わかりやすく解説しています。
「登場人物の行動表を時系列で作る」「既存のトリックや「警察組織などの情報収集と整理」、「受賞作のどこを読むべきか」などの下準備から、実際にトリックをどう作っていくか、ミステリー小説におけるキャラクターの定石、平易な地の文とうまいセリフの作り方など、新鮮な小説を書く視点で書かれています。
「回想やカットバックを避ける」「やってはいけないアリバイトリック」、「選考は最初の5ページで決まる(下読みさんが作品全体を読まないわけではない)のに既視感のある場面から始まる」など、初心者がやりがちな間違いもたくさん指摘しています。特に、文章表現において「特定の言い回しを避ける」のは的確で、これはエンターテインメント小説すべてのポイントです。



『ミステリ!の書き方12講』の改訂版
『ミステリを書く!10のステップ』を文庫化。しかし用例などは最新の本を取り上げていますので、再読してもいいでしょう。
読んで書く、題材、資料、取材、人物デッサン、視点、時制、構成プラン、演習などのステップを詳細に、わかりやすく解説しています。例えば人物に関しては、造形、動かし方、セリフ、会話の流れまで細かく書かれています。
作家でもある著者の執筆過程も明かされ、参考になります。
文庫でこれだけの内容が読めるのはお買い得。



現役のミステリー作家43人が自分の執筆方法、ノウハウを惜しみなく紹介しています。ミステリーの概論から始まり、有栖川有栖の「アイデアから作品に仕上げる方法」、船戸与一の「冒険小説の取材方法」、垣根涼介の「取材方法」(対照的でおもしろい)、乙一の「プロットの作り方」、北村薫の「語り手の設定」、岩井志摩子の「視点」、北方健三の「文体」、黒川博行の「セリフの書き方」、石田衣良の「会話」、伊坂幸太郎の「書き出し」、綾辻行人の「トリックの仕掛け方」、花村萬月の「推敲の仕方」、恩田陸の「タイトルのつけ方」、大沢在昌の「シリーズの書き方」とそれぞれの作家のいちばん特徴的で、いちばん得意なことについて披露しているのがすごい。必ず参考になることがあります。プロの作家でも苦労して小説を書いていることがわかり、とても励まされるでしょうし、反省するでしょう。
巻末に掲げられたミステリーの書き方の質問に答えの部分を、作家の話の中に、細かく表示している労作。
ミステリー作家希望者は必読書。



ミステリーを書きたい人、読みたい人のためのミステリー案内。
「作家のタマゴとのQ&A」ではミステリー作家のデビュー、基本的なミステリーの書き方、創作上のヒント、トリックなどのノウハウを披露しています。丁寧にコメントしていてわかりやすい。
台湾メディアとの質疑応答、巨匠の本格論からは小説への愛情がひしひしと伝わってきます。



日本のミステリー史をひもとき解説しています。膨大なミステリーの形式とトリックの集大成。特に思想のミステリー作家・笠井潔と新本格のパイオニア・島田荘司という日本を代表するミステリーの新しい形を作った作家には深く迫っています。
その他13人の現代ミステリー作家のトリックやプロット、意図を作品から読み取ります。しかし、それにとどまらず、作家の「作意」さえも俎上で切り刻んでいます。アイディアをミステリーにするまでの過程が読み取れます。



50年ぶりに復刊した名著。江戸川乱歩が推理小説の書き方を多角的に分析。また松本清張の「私の創作ノート」は読み応えがあります。



アメリカ探偵クラブ(MWA)に所属するミステリー作家たちがインタビューに答えたもの。アイディアの発掘、プロットの構築、ストーリーの構成、リアリティ、書き出し、人物造形、視点の問題などについて、多くのミステリー作家たちが答えています。当然のことながら、それぞれのやり方、書き方があり、これから作家を目指す人がそのなかで自分に合う方法を取捨選択できるようになっているのがアメリカ的。
さらに推敲、削除、スランプ、ステレオタイプなど、より深い内容まで触れられていて、ミステリー以外のジャンルにも共通します。



古今東西の暗号を集めた事典です。カエサルの暗号から公開鍵・量子暗号までの実用暗号、暗号機エニグマ解読作戦や真珠湾攻撃をめぐる諜報戦などの第二次大戦秘話、NSA(アメリカ国家安全保障局)やCIAの暗躍、マリー・アントワネットやメアリー・ステュアートが使った歴史的暗号、忍者の暗号、三国志の暗号、推理小説の暗号、ポーから『ダ・ヴィンチ・コード』に至るフィクションの中の暗号など、その仕組み・歴史・物語を約1300項目で解説し、おもしろいエピソードを披露。
この労作は本格ミステリーに限らず、さまざまなミステリーに役立ちます。




















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