早く覚えてしまえば、書くときに迷わずにすみます。
また下読みや編集者、選考委員の好感も得られます。
書き方が間違っているからといって落とされることはありませんが
知らないとデビューしてから恥をかきます。
選評を依頼された作品にも多く見られた間違いを中心に
基本的な原稿用紙の書き方の注意を書きました。
- 書き出し、改行は最初の一マスをあけます。
- 句読点、符号は一マス使います。符号とは、感嘆符! 疑問符? カギ「」 カッコ() ヤマ型カッコ<>などのこと。
- 句読点、カッコの受け ) ) > が行末にきたら、次の行頭に打たず、行外にはみ出る(ぶら下がりという)ように、打ちます。
- 行頭にはくりかえし記号 々・ゝ は使えません。
- 感嘆符! 疑問符? は行頭にきてもOK。
- ただし、感嘆符! 疑問符? を使ったら、すぐ下にかぎの受け ) ) > 以外は、次の一マスはあけます。
- 句読点の次の一マスはあけません。
- ナカセン――と三点リーダ……は二マスがあてられます。エンタメでは、いくつもこの符号を重ねると、表現力の欠如を符号に頼っているとみなされます。頻度の高い場合も同じです。「・・・」とナカグロ(ナカテン・クロマルとも)を使用するのはダメ。
- 意味のない空白は作らないようにしましょう。
- 原稿用紙の意識がなく、すべての行末の二マス、三マスをあける人がいます。反対に行頭をすべて一マスあけたり。どちらも間違いです。
- 数字は基本的に漢数字で表記します。二十年間、四十歳、六十八点、午前三時十分、百メートル、〇・七パーセント。年号は「一九九九年」と表記します。
- セリフの始まりは基本的には一マス開けずに、行頭から 「 で始めます。
- セリフの閉じカッコの前は、基本的には句点を打ちません。しかし純文学作品などで、句点を打つことにこだわりがあるのなら、かまいません。その場合、すべてのセリフにおいて打ちます。
- セリフに入る前の文章が途中の場合、読点を必ず打ちます。
- セリフを閉じて改行し、「と言った」など文章が続く場合は、行頭を一マス空けません。
●原稿用紙の書き方●




カタカナ表記
