もうひとつ大切なことは、小説を書き続けられなければ
作家であり続けることはできません。
このブログに紹介している新人賞は
とって終わり、ではありません。
作家であり続けられる新人賞に限っています。
小さな新人賞やネットの新人賞はほかにもたくさんあります。
それらを目指すのもいいでしょう。
しかし作家であり続けるためには
やはりこのようなしっかりとした出版社の
後ろ盾がある新人賞をとらないと難しい。
その上で、小説を書き続ける努力は必要です。
むしろその努力をするのだから
作家であり続けられる新人賞を目指すべきです。
新人賞にひとつ応募したからといって
小説を書くのを休止するのではなく
ぜひ次々に書いてください。
一つひとつの新人賞は一年に一度か二度の締切ですが
ほかの新人賞に別の作品を応募するのは全く問題ありません。
今まで、一年間にいちばん新人賞をとってデビューしたのは
おそらく真藤順丈でしょう。
彼は2008年に
『地図男』で第3回ダ・ヴィンチ文学大賞
『庵堂三兄弟の聖職』で第15回日本ホラー小説大賞
『東京ヴァンパイア・ファイナンス』
『RANK』で第3回ポプラ社小説大賞特別賞
と4つの新人賞を受賞して、デビューしました。
一年間、毎月一作を書いて新人賞に応募し
ダメだったら小説家の道は諦めると決めて書き続けたそうです。
ジャンルは純文学からライトノベルまでさまざま。
その結果、上記の4つの新人賞獲得という結果になりました。
その後もコアなファンを獲得。
順調に作家の道を歩んでいます。
彼のように一つの締切を超えたら
また次の締切に向けて書く。
ひたすら書く。
真藤順丈のように次々に応募できるかどうかは
個人差があるでしょう。
執筆中に、新人賞をとるかもしれません。
そうしたら、その作品は受賞後第一作に使えます。
また、新人賞をとったときが
いちばん自分を売り込むチャンスです。
新人賞を主催した出版社や編集部はもちろん、
次の作品の掲載や単行本化の話しを進めますし
受賞式ではほかの出版社の編集者から名刺を
山のようにいただきます。
そのなかから次の仕事の話がくるかもしれません。
そのときになにもネタがないようでは
次の仕事の話は立ち消えます。
新人賞をとって注目されているときに
編集者と具体的な小説の話がどこまでできるか。
それが小説家として食べていける最低限の条件です。
●作家になる方法●






