【雑誌】
「小説宝石」
【主催】
光文シエラザード文化財団
【応募内容】
広義のミステリーで、日本語で書かれた自作未発表の小説
【規定枚数】
400字詰原稿用紙350枚から600枚まで
【原稿の指定】
- 表紙に、題名、氏名、年齢、職業、住所、電話番号、原稿枚数を明記のこと。
- 筆名の場合は、本名を記す。
- 1200字以内の梗概を添える。
- 原稿は折らずに右肩をクリップでとめ(糊付け、ホチキス不可)、通しナンバーをはっきりとふる。
- ワープロ原稿の場合、1行30字×20~40行で作成し、A4判のマス目のない紙に縦書きで印字。
- 自筆の場合は、A4判の400字詰(20字×20行)原稿用紙を使用。
- 鉛筆での執筆は不可。
【賞】
正賞:シエラザード像
副賞:500万円
【締切】
2018年5月10日(当日消印有効)
【発表】
2018年10月下旬(予定)の選考会終了後発表
ホームページでも選考結果を告知
【雑誌発表】
「小説宝石」2018年12月号誌上に結果・選評を掲載
【選考委員】
綾辻行人・篠田節子・朱川湊人・若竹七海
【サイト】
日本ミステリー文学大賞 応募要項
【受賞作】
日本ミステリー文学大賞新人賞歴代受賞作一覧
【選評掲載誌】
第21回 「小説宝石」2017年12月号
第20回 「小説宝石」2016年12月号
第19回 「小説宝石」 2015年12月号
第18回 「小説宝石」 2014年12月号
第17回 「小説宝石」2013年12月号
第16回 「小説宝石」2012年12月号
第15回 「小説宝石」2011年12月号
第14回 「小説宝石」 2010年12月号
第13回 「小説宝石」2009年12月号
第12回 「小説宝石」2008年12月号
第11回 「小説宝石」2007年12月号
第10回 「小説宝石」 2006年 12月号
【受賞の傾向と対策】
日本ミステリー文学大賞新人賞は光文社「小説宝石」に応募要項や選評が掲載されるのですが、主催は光文シエラザード文化財団で、デビュー後のバックアップ体制に不安定さがありました。
しかし第10回(2006年)以降、デビュー後に活躍する作家が増えてきています。デビュー後第1作も、1年以内に発表する作家が多くなってきました。
特に第16回(2012年)葉真中顕、第14回(2010年)の石川渓月と望月諒子、第13回(2009年)両角長彦、第12回(2008年)の結城充考などはコンスタントに書き続けています。
ただ受賞作の内容はそれほど新鮮ではありません。ミステリー色よりもリーダビリティ、テーマなどが評価される傾向があります。
第16回(2012年)葉真中顕の『ロスト・ケア』は介護制度問題、第18回(2014年)直原冬明の『十二月八日の幻影』は太平洋戦争時の日米防諜戦、第19回(2015年)嶺里俊介の『星宿る虫』は全く新しい病原と、印象深い作品です。
応募者も中年以降が多く、読者層も中年以上に限られます。その分、地味な作品が多い。
応募総数も100作台なので、受賞のチャンスが大きい新人賞です。地味でも手堅く、実力のある人はこの賞は狙い目です。