【雑誌】
「文藝春秋」
【主催】
文藝春秋
【応募内容】
ジャンルを問わない良質の長篇エンターテインメントの賞。
既成の枠組みにとらわれない、新鮮で生き生きとした作品が期待されている。
プロ・アマを問わない。
【規定枚数】
400字詰め原稿用紙300~600枚
【原稿の指定】
- ワープロも可。各頁40字30行、縦書きで印字
- 原稿は閉じずにダブルクリップでとめる
- 各ページにノンブル(ページ番号)を振る
- 400字詰め原稿用紙換算枚数を付記する
- 表紙に、題名、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、職業を明記
- 筆名の場合は本名も記す
【賞】
正賞は時計
副賞は500万円
【締切】
2017年10月31日(当日消印有効)
【雑誌発表】
「オール読物」2018年6月号誌上に発表
受賞作は(株)文藝春秋出版局に委嘱し単行本として刊行されます。
【選考委員】
角田光代・中島京子・葉室麟・東山彰良・三浦しをん
【選評掲載誌】
第24回 「オール読物」2017年6月号
第23回 「オール讀物」 2016年6月号
第22回 「オール讀物」 2015年6月号
第21回 「オール讀物」2014年6月号
第20回 「オール讀物」2013年6月号
第19回 「オール讀物」 2012年6月号
第18回 「オール讀物」 2011年6月号
第17回 「オール讀物」2010年6月号
第16回 「オール讀物」2009年6月号
第15回 「オール讀物」2008年6月号
第14回 「文藝春秋」2007年7月号
第13回 「文藝春秋」 2006年7月号
第12回 「文藝春秋」2005年7月号
【サイト】
松本清張賞応募要項
【受賞作】
松本清張賞歴代受賞作一覧
【受賞の傾向と対策】
第13回(2006年)から大きく賞の傾向が変わり、エンターテインメント作品の新人賞となりました。
目指した通り、受賞作は社会派ミステリー、歴史ミステリー、王朝風ファンタジーと多彩。従来通り、時代小説も強い。
ジャンルを問わず、人間の豊かさ、物語のおもしろさを表現した作品が受賞しています。
松本清張賞受賞作は、松本清張賞だから読むという本好きの人から多く読まれ、上は「文藝春秋」を読んでいるような年齢から、下は20代やミステリー好きまで、幅広い読者層です。受賞作が好まれれば、すぐにファンがつきます。
プロ・アマ問わないエンターテインメントの新人賞のなかで、多くのプロが応募する新人賞です。やはり「松本清張賞受賞作家」という肩書は魅力です。プロと競うのですから、アマチュアにとっては狭き門の新人賞となっています。
そのようななか、第19回(2012年)は現役大学生の阿部智里。受賞作の『烏に単は似合わない』はヒットし、シリーズ化しています。
第20回(2013年)は下積み25年を経て50代の山口恵似子が受賞しました。社員食堂で働きながら執筆を続けてきた苦節は、宣伝文句にも使われました。
第21回(2014年)は航空機開発に長年携わってきたフリーデザイナーの未須本有生。
第22回(2015年)は小学館文庫小説賞と同時受賞の額賀澪。デビュー後も青春小説のジャンルで活躍しています。
第23回(2016年)『待ってよ』は時間が逆さに流れる世界を描いたSF。静かな筆致ながら、独特の世界観を発揮しています。
第24回(2017年)はやや低調な受賞作でした。
受賞には、ストーリー性、細部まで行き渡るリアル感、プロット力、人物造形など、すべてにおいてレベルの高い作品が求められます。人気作家を目指すのなら挑戦したい新人賞です。