第38回横溝正史ミステリ大賞
【主催】
角川書店
【応募内容】
エンタテインメントの魅力あふれる力強いミステリ小説
【規定枚数】
ワープロ原稿 40文字×40行 88~200枚
手書き原稿 400字詰め原稿用紙350枚~800枚
【原稿の指定】
はじめにタイトル、著者名を書いた扉をつける
パソコン原稿の場合、テキスト、MS WORD、一太郎のファイル形式
書式は40字×40行(縦組)
A4サイズの用紙
ワープロ原稿の場合、機種は問わない。書式、原稿サイズはパソコンと同じ
原稿には通し番号をつける
末尾に「了」の文字を記す
右肩を綴じる
別紙に400字詰め原稿用紙換算枚数で3~5枚のあらすじをつける(ワープロ原稿の場合、40字×30~50行程度)
あらすじ末尾にタイトル、氏名(よみがな)、ペンネーム(よみがな)、生年月日、出身地(市町村まで)、経歴、文芸賞応募歴、住所、電話番号、メールアドレスを明記する
印字原稿とともに、必ずフロッピーディスクまたはCD-ROMを添付する
作品原稿とあらすじは別々のファイルとして保存すること
【応募】
郵送・サイトから応募可
【賞】
大賞 金田一耕助像、副賞として賞金400万円
【締切】
2017年11月6日(月)当日消印有効
【発表】
2018年4月
【雑誌発表】
「野性時代」「本の旅人」誌上
【選考委員】
有栖川有栖・恩田陸・黒川博行・道尾秀介
【選評掲載誌】
第37回 「小説 野性時代」第164号
第36回 「小説 野性時代」第152号
第35回 「小説 野性時代」第140号(2015年7月号)
第34回 「小説 野性時代」 第128号(2014年7月号)
第33回 「小説 野性時代」 第116号(2013年7月号)
第32回 「小説 野性時代」 第104号
第31回 「小説 野性時代」 第92号
第30回 「野性時代」2010年7月号
第29回 「野性時代」2009年4月号
第28回 「野性時代」vol.53 2008年4月号
受賞作の単行本にも掲載
【サイト】
横溝正史ミステリ大賞応募要項
【受賞作】
横溝正史ミステリ大賞歴代受賞作一覧
【受賞の傾向と対策】
横溝正史の名前が冠された、重い新人賞です。
募集ジャンルはミステリーですが、いわゆる探偵役が登場し謎を解くだけではなく、サスペンス、冒険もの、社会派とさまざまな作品が受賞しています。本格ミステリももちろん含まれます。作品に力があれば、SFでもOKという懐の深い賞。
一時期、横溝正史コードのミステリーが受賞する傾向にありましたが、現在はエンターテインメントとしてレベルの高いミステリーが選ばれています。
現代的なガジェット、ノワール小説、猟奇的殺人事件など、多種多彩な題材の受賞作が毎回、出ています。特に第34回(2014年)は『人間の顔は食べづらい』という衝撃的なタイトルと内容のミステリーが最終選考に残り、受賞しませんでしたが、単行本化されています。横溝正史ミステリ大賞では珍しい。
力強いリーダビリティ、優れた描写力、読ませる人間ドラマなど、小説の技術力の高さも要求されます。
ミステリー系の新人賞のなかでは競争力が低いので、狙い目ですが、その筆力に見合うデビュー後の活躍がなかなか見られないのが残念です。