【雑誌】
「小説現代」
【主催】
日本推理作家協会
【後援】
講談社・フジテレビジョン
【応募内容】
広い意味での推理小説
自作未発表のもの
【規定枚数】
400字詰め原稿用紙350~550枚(厳守)
【原稿の指定】
- ワープロ原稿の場合、30字×40行で作成し、185枚以内
- A4判のマス目のないものに印字
- 通し番号をつける
- 右肩を綴じる
- 1枚目にタイトル明記
- 梗概は400字詰め原稿用紙換算で3~5枚。1枚目にタイトルを明記
- 別紙に、住所、氏名(筆名)、電話番号、タイトル、400字詰め原稿用紙換算枚数を明記し、原稿の一番上に添付
【賞】
正賞 江戸川乱歩像
副賞 1000万円
講談社が出版する受賞作の印税全額
【締切】
2018年1月末日(当日消印有効)
【発表】
2018年5月
【雑誌発表】
第3次予選選考経過 2018年5月号「小説現代」誌上 寸評
2018年7月号「小説現代」誌上 選評
【選考委員】
池井戸潤・今野敏・辻村深月・貫井徳郎・湊かなえ
【選評掲載誌】
第63回 「小説現代」2017年7月号
第62回 「小説現代」2016年7月号
第61回 「小説現代」2015年7月号
第60回 「小説現代」2014年7月号
第59回 「小説現代」 2013年7月号
第58回 「小説現代」 2012年7月号
第57回 「小説現代」 2011年7月号
第56回 「小説現代」 2010年7月号
第55回 「小説現代」2009年7月号
第54回 「小説現代」2008年7月号
第53回 「小説現代」 2007年7月号
第52回 「小説現代」 2006年7月号
受賞作の単行本にも選評を掲載しています。
【サイト】
江戸川乱歩賞 応募要項
【受賞作】
江戸川乱歩賞歴代受賞作一覧
【受賞の傾向と対策】
ミステリー系新人賞では応募総数、賞金額ともに大きく、注目度も高い新人賞です。
一時期、受賞作のレベル低下が懸念されましたが、ここ数年は新鮮なアイデアのミステリーが受賞し、賞のプライドを保っているのではないでしょうか。
第60回(2014年)『闇に香る嘘』は、盲目の主人公が残留孤児の兄の正体を探るという斬新なミステリーでした。中国残留孤児の抱える問題など社会性を含み、さらには中途失明者の苦労や生活の工夫も臨場感を持って描かれた秀作です。
第62回(2016年)『QJKJQ』は、殺人一家というアイデアがいい。小説として完成度は低いのが残念ですが、描写力、哲学的思考など、独自の魅力があります。
この新人賞の受賞者はコンスタントに執筆を重ねていて、単行本を上梓しています。ハデさはありませんが、ミステリーファンの中では安定して人気を保っています。
出版業界での注目度はやはり強く、受賞後は各出版社から必ずオファーがあります。それに応える筆力をもった新人を送り出しているからでしょう。
プロも応募可能な新人賞ですので、競争は激しいですが、デビュー後の活躍のチャンスも大きい新人賞です。ミステリー作家を目指すのなら、外せません。