【主催】
集英社
【募集内容】
「面白い小説」。
エンターテインメント小説で、ジャンル不問。
日本語で書かれた自作の作品。
未発表作品。
同人誌などにすでに発表したもの、及び「小説すばる新人賞」の発表より前に発表予定があるものについては、選考の対象外。
【規定枚数】
400字詰め原稿用紙で200枚以上500枚まで
【原稿の指定】
- ワープロ原稿は必ず一行30字×20~40行で作成し、A4判のマス目のない紙に縦に印字すること。
- また、400字換算枚数を明記のこと。
- 原稿は必ず通し番号(ページ数)を入れて、右肩を綴じ、1枚目にタイトル、氏名(または筆名)を記入すること。
- 原稿の末尾に、郵便番号・住所・氏名(本名)・年齢・職業・電話番号と簡単な経歴を付記すること。
- 別に、400字詰め原稿用紙3枚程度に作品の梗概を書いて、同封すること。
【賞】
正賞 記念品
副賞 200万円
【締切】
2018年3月31日(当日消印有効)
【雑誌発表】
「小説すばる」2018年11月号
【選考委員】
阿刀田高・五木寛之・北方謙三・宮部みゆき・村山由佳
【選評掲載誌】
第30回 「小説すばる」2017年12月号
第29回 「小説すばる」2016年12月号
第28回 「小説すばる」2015年12月号
第27回 「小説すばる」 2014年12月号
第26回 「小説すばる」 2013年12月号
第25回 「小説すばる」2012年12月号
第24回 「小説すばる」2011年12月号
第23回 「小説すばる」 2010年12月号
第22回 「小説すばる」2009年12月号
第21回 「小説すばる」2008年12月号
第20回 「小説すばる」2007年12月号
第19回 「小説すばる」 2006年 12月号
【サイト】
小説すばる新人賞募集要項
【受賞作】
小説すばる新人賞歴代受賞作一覧
【受賞の傾向と対策】
小説すばる新人賞はとにかく、おもしろいこと。笑いをとるような軽いノリと、若い熱気を感じる作品が好まれます。
登場人物造形力は必須要素です。ライトノベルのようなキャラクターっぽいものではなく、リアルで、読者の共感を呼ぶような人物を作り出すこと。
さらにストーリーの起伏、読めない展開が期待されます。
読者対象は若い年代です。「小説すばる」は特に女性の支持が多い文芸誌です。よって下ネタはNG。
ジャンルはなんでもOK。「小説すばる」に掲載されている小説も青春もの、歴史もの、ファンタジー、ハードボイルドと多彩です。ただ、若い人が主人公の青春小説が好まれます。
質のいい作品を選ぶ新人賞なので、ハードルは高いのですが、読者の好みやこれからの流行などにも敏感な賞であるため、これがクリアできた作品、あるいは作家は、長い作家人生を約束されたようなものです。
小説すばる新人賞はずっと男性作家優位が続いていたのですが、第18回(2005年)受賞の『はるがいったら』から女性作家の癒し系にシフト。以後、ファンタジー系の受賞作が4年ほど目立ちましたが、現在は青春小説路線に戻っています。
特に第22回(2009年)朝井リョウは受賞作『桐島、部活やめるってよ』は映画化され、2012年には『何者』で直木賞を受賞した大型新人です。これから応募される方は、朝井リョウは必読です。
その後も第23回(2010年)畑野智美が続き、第25回(2012年)の櫛木理宇は同じ年に第19回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。注目の新人作家が出ています。
第29回(2016年)の青羽悠は高校生受賞で話題になりました。(もしも選考委員がプロフィールの「高校生」に引っ張られたとしたら、残念です)
受賞作は必ず単行本にしてくれますし、その後も文庫化、さらに数年間は原稿を依頼されます。もちろん活躍できるかどうかは、その後の本人の努力もありますが、受賞後の作家の生き残り率も高い新人賞です。