【主催】
(株)早川書房
早川記念文学振興財団
【協力】
英国アガサ・クリスティー社
【応募内容】
広義のミステリ。自作未発表作。日本語で書かれたもの。応募資格不問。
【規定枚数】
長編 400字詰め原稿用紙換算枚数 400~800枚
【原稿の指定】
原稿は縦書き。鉛筆不可。
右側を綴じ、通し番号をふる。
ワープロ原稿の場合、40字×30行もしくは30字×40行で、A4用紙かB5用紙に印字。
400字詰め原稿用紙換算枚数を明記。
5枚程度の梗概添付。
住所、氏名(ペンネームの時は本名も)、年齢、職業(学校名、学年)、電話番号、メールアドレスを明記。
【賞】
正賞 アガサ・クリスティーにちなんだ賞牌
副賞 100万円
【締切】
2018年1月31日(当日消印有効)
【発表】
2018年7月頃
【選考委員】
北上次郎・鴻巣友季子・藤田宜永・ミステリマガジン編集長
【選評掲載誌】
第7回 「ミステリマガジン」2017年11月号
第6回 「ミステリマガジン」2016年11月号
第5回 「ミステリマガジン」2015年11月号
第4回 「ミステリマガジン」2014年10月号
受賞作の単行本にも掲載
【受賞作】
歴代受賞作一覧
【サイト】
アガサ・クリスティー賞
【受賞の傾向と対策】
第1回・第2回の受賞作はミステリーの女王アガサ・クリスティーの名にふさわしい魅力あるミステリーでした。
哲学的思索を盛り込んだミステリーですが、構成力がすばらしい。第2回受賞作は衒学的思索が続いても、読者を戸惑わせず物語世界に誘い、わかりやすい展開でした。
文章力も高く、緻密は筆致でありながら読みやすい。第1回受賞作はポーを題材に取っていますが、ポーを知らなくても楽しめます。第2回受賞作はファンタジー、SF、ロマンス、冒険小説など、さまざまなジャンルを取り込んでいます。
どちらも単純なミステリーの枠におさまらず、エンターテインメント小説として楽しませてくれました。
しかし、第3回からやや失速しています。ミステリーのトリックも、物語展開も、人物造形も、文章力も優れているとは言い難い受賞作でした。特にミステリーが完成されていないのに受賞させてしまいました。
受賞作なしを出しにくい事情があるのでしょうか。
ミステリー作家を目指す人は視野に入れておくといい新人賞でしょう。