『漂流巌流島』 高井忍
宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島決闘の 嘘と真実を追求する歴史ミステリー。 史実と俗説、講談や小説との違いを 克明に明らかにしていく過程は読ませます。 低予算の映画ビデオのシナリオ作成のために 駆け出しのシナリオライター「僕」は 古文書をあさることになります。 それらの資料から真実を詳らかにするのですが 文献には矛盾や不明な点が多い。 これがミステリーの謎となります。 それをさぁーっと説明を聞いただけの三津木監督に サクッと答えられてしまう。 居酒屋の雑談のようでいて、しっかりと仕事の話にもなっています。 テンポのいい会話とともに読ませ、 歴史に詳しくなくても十分に楽しめます。 |
高井忍



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