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2009年11月09日

第46回文藝賞『犬はいつも足元にいて』『ボーダー&レス』 発売

第46回(2009年)文藝賞を受賞した
『犬はいつも足元にいて』(著:大森兄弟)
『ボーダー&レス』(著:藤代泉 「Re:(リ)」を改題)が
それぞれ単行本になりました。


セブンアンドワイの『犬はいつも足元にいて』へ
icon『犬はいつも足元にいて』
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大森兄弟
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セブンアンドワイの『ボーダー&レス』へ
icon『ボーダー&レス』
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藤代泉
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2009年11月08日

第109回文学界新人賞 選評と受賞作

第109回(2009年)文學界新人賞の選評と受賞作が
掲載された「文学界」 2009年12月号が発売になりました。

12月の締切を前に慌ただしいですが、
応募される方は目を通しておいてください。


2009年11月05日

『時代小説職業事典』を追加

時代小説の参考書に『時代小説職業事典 大江戸職業往来』を
追加しました。

今では機械化、スリム化によって消えてしまった職業、
技術、人々のニーズがたくさんあります。
職業がとても細かく分かれていた時代です。

時代背景に深みを持たせたり、
「こんな職業があったのか」と思わせる職業を描くのも
新人賞突破に繋がるでしょう。

時代小説を書かれる方は用意しておきたい一冊です。

楽天ブックスの『時代小説職業事典』へ『時代小説職業事典 大江戸職業往来』
歴史群像編集部 新刊
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2009年11月02日

第10回講談社Birth 決定

第10回(2009年9月到着分まで)講談社Birthが決まりました。

受賞作は
 「神村企画(DOWN IN INC.)」 唐島日出刀ぴかぴか(新しい)

 奨励賞 「ちいさなこと」 高橋己詩ぴかぴか(新しい)

唐島さん、高橋さん、おめでとうございます!

講談社Birthは、第12回(2009年11月30日到着分まで)の
募集を行っております。詳細は講談社Birthのページに。


2009年10月31日

書評 城山三郎経済小説大賞『ピコラエヴィッチ紙幣』

第2回(2009年)城山三郎経済小説大賞受賞作
『ピコラエヴィッチ紙幣 日本人が発行したルーブル札の謎』
熊谷敬太郎

1919年、アムール河口のニコライエフスク港
(現在のニコライエフスク・ナ・アムーレ)には
日本の商社島田商会が発行したルーブル紙幣が
町の経済を担っていました。
この日本人によるルーブル紙幣をめぐる経済小説。

今でいえば、地域通貨のようなもので、
最初は島田商会の小切手でしたが、
ロシア革命によるルーブル紙幣の暴落がひどく、
その価値が不安定なため、島田商会できちんと
品物に変えてくれる紙幣に信頼を寄せていました。

そもそも、島田商会がこの町の物資のほとんどを扱っており、
衣食から防寒に至るまで、この紙幣を持っていれば
不自由することはありませんでした。

お金というのは、そのものに価値があるのではなく、
「信用」という価値なのだという経済原理を思い起こします。
現在の日本円とて「日本銀行券」です。

このルーブル紙幣、最初の印刷にはミスがあり、
本来「ピョートル・ニコラエエヴィッチ・シマダ商会」とするところを
頭文字をひとつ間違えたために
「ピコラエヴィッチ」となってしまいました。

町の人はロシア文字の誤りに揶揄を込めて、
この紙幣を「ピコラエヴィッチ」と呼びました。
これも今も海外で変な日本語の看板やメニューではお馴染み。
それがお札であり、人々の命をつなぐというのがなんとも……。

このルーブル紙幣そのものと、
この紙幣が広がる町への興味といった
題材だけでも好奇心をそそるのですが、
その翌年、この町は共産パルチザンによって、
軍人、民間人問わず日本人約700名が虐殺される
「尼港(にこう=ニコライエフスク)事件」が起きます。

その町に紙幣の印刷工としてやってくるのが
黒川という35歳の男。
一触即発の事態を前に、新しい紙幣を印刷しながら
黒川は読者の代わりに、この時代を考え続けます。

島田商会の果たした役割と、それに群がるロシア人の複雑な心境。
広くとらえれば、日清日露戦争後の日本の領土拡大のひずみ。

経済小説ですが、そこには人々の生き様があり、
民族の対立があり、また王政から共産主義への革命という
大きなパラダイムシフトもあります。
とても読み応えがあります。

類型と思われた黒川の美しいロシアの恋人オルガも、
この物語になくてはならない存在へと昇華します。

著者は着実で、安定した筆力です。
史実をふまえながら、自由な想像を感じ、
戦闘シーン以降は一気呵成に読みました。



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熊谷敬太郎
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